
【民法キー局の年収の上がり方は?】テレビ局の平均年収ランキング
「テレビ局の年収って、一体どれくらいなのだろう?」
「どういった年収モデルが一般的なのかな…?」
テレビ局に興味を持っているあなたは、このような疑問を抱えていませんか?
そこで本記事では、民放キー局の平均年収をランキング形式で紹介します。
記事の後半では、一般的なテレビ局社員の年収をNHKの例ととも解説しているので、これを読めばテレビ業界の年収事情が分かりますよ!
なお、一般的には平均年収が高い企業ほど就活生から好まれるイメージがありますが、実際は必ずしもそうだとはいえません。
以下の記事では、学生が就職したい人気企業ランキングを紹介しているので、どういった部分がほか学生に好まれているのかチェックしてみてくださいね。
目次
1.【民放キー局】テレビ局の平均年収ランキング
最新の有価証券報告書によると、民放キー局の平均年収ランキングは以下のようになりました。
第1位:TBS(1,622万円)
第2位:日本テレビ(1,401万円)
第3位:テレビ朝日(1,382万円)
第4位:テレビ東京(1,324万円)
第5位:フジテレビ(775万円)
このうち、TBSの1,622万円は日本企業の中でもトップクラスの額であり、「テレビ局は高年収である」というイメージを強く裏付けるものとなっています。
しかし、問題なのは最下位にランクインしているフジテレビでしょう。
なんと平均年収が1,000万円を下回っており、第4位のテレビ東京にさえ大きく突き放されてしまっています。
詳しくは後述しますが、このようにテレビ業界はかなり危機的状況に立たされています。
それを踏まえたうえで、各テレビ局が置かれていている状況を具体的に確認していきましょう。
第1位:TBS(1622万円)
テレビ局の平均年収ランキング第1位に輝いたのはTBS、その額が1,622万円でした。
TBSは、民放キー局の中でもドラマを強みとしているテレビ局です。
『半沢直樹』や『JIN-仁-』、『逃げるは恥だが役に立つ』など社会現象を巻き起こしたものも多く、これらが放送されている時期は世帯視聴率を度々独占していました。
そんなTBSですが、実は就活生からの人気はあまり高くありません。
実際に、東洋経済ONLINEが作成した『就職人気ランキング』からテレビ局を抜粋すると、その順位は6位で民放キー局の中では最下位となります。
この理由の1つとして考えられるのが、セグメント別実績です。
実は、TBSが公開した『2020年3月期 決算資料』によると、テレビの営業利益よりも不動産事業のほうが圧倒的に利益を上げています。
引用:TBSテレビ『2020年3月期 決算資料』
簡単にいってしまえば、テレビ事業が儲からなくなってきたことから、徐々に不動産事業へと舵を切り始めているわけですね。
そのため、テレビ業界に憧れる就活生からの評判は、あまり良くないというのが実情です。
なお、このTBSについては以下の記事で解説しているので、こちらも合わせてチェックしてくださいね。
企業名 | 株式会社TBSテレビ |
本社 | 東京都港区 |
設立 | 1955年4月1日 |
従業員数 | 単独:110人 連結:6,155人 |
平均年収 | 1,622万円 |
平均年齢 | 50.0歳 |
新卒採用数(2019年度) | 35人 |
公式サイト | アクセスはこちら |
第2位:日本テレビ(1401万円)
テレビ局の平均年収ランキング第2位は日本テレビ、その額は1,401万円でした。
日本テレビといえば、6年連続で視聴率を獲得し続けている人気テレビ局ですよね。
バラエティ・ドラマ・スポーツのどれを取っても弱点が見当たらず、『ザ!鉄腕!DASH!!』や『世界の果てまでイッテQ!』など、数々の人気番組を擁しています。
その甲斐があってか、営業利益の9割をメディア・コンテンツ事業が占めており、日本のテレビ局としては最も安定性が高いです。
企業名 | 日本テレビ放送網株式会社 |
本社 | 東京都港区 |
設立 | 1952年10月28日 |
従業員数 | 単独:201人 連結:4,732人 |
平均年収 | 1,401万円 |
平均年齢 | 49.2歳 |
新卒採用数(2019年度) | 6人 |
公式サイト | アクセスはこちら |
第3位:テレビ朝日(1382万円)
テレビ局の平均年収ランキング第3位はテレビ朝日、その額は1,382万円でした。
テレビ朝日は、スポーツ番組と報道に強みを持っているテレビ局で、サッカーを始め、ゴルフやマラソン、駅伝、世界体操など様々なスポーツの放映権を持っています。
また、テレビ朝日は大手IT企業であるサイバーエージェントと提携しており、AbemaTVで様々なコンテンツを発信しています。
そのため、若い世代からの支持が根強く、自然と就活生の人気を集めているのです。
企業名 | 株式会社テレビ朝日 |
本社 | 東京都港区 |
設立 | 1957年11月1日 |
従業員数 | 単独:1,256人 連結:5,229人 |
平均年収 | 1,382万円 |
平均年齢 | 43.1歳 |
新卒採用数(2019年度) | 28人 |
公式サイト | アクセスはこちら |
第4位:テレビ東京(1324万円)
テレビ局の平均年収ランキング第4位はテレビ東京、その額は1,324万円でした。
テレビ東京は民放キー局の中でも異質な存在です。
経済ニュースとアニメに強みを持っており、民放キー局で放送されるアニメの実に半分以上はテレビ東京によるものです。
そのため、平均視聴率は民放キー局最下位なのですが、先ほど紹介した『就職人気ランキング』によると、トップのNHKに次ぐ人気を誇ります。
というのも、テレビ東京は『家、ついて行ってイイですか?』や『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』、『孤独なグルメ』など独創的な番組に溢れています。
そのため、「クリエイティブな仕事に就きたい!」と考える就活生から人気を集めているのですね。
企業名 | 株式会社テレビ東京 |
本社 | 東京都港区 |
設立 | 1968年7月1日 |
従業員数 | 単独:123人 連結:1,624人 |
平均年収 | 1,324万円 |
平均年齢 | 47.0歳 |
新卒採用数(2019年度) | 28人 |
公式サイト | アクセスはこちら |
第5位:フジテレビ(775万円)
テレビ局の平均年収ランキング第5位はフジテレビ、その額は775万円でした。
フジテレビは、特にバラエティ番組に強みを持っている企業です。
かつては、平均視聴率首位に輝いていた時期もありましたが、2011年頃から徐々に悪化し、今では民放キー局の中でも最低の数字を叩き出しています。
また、2020年3月期の決算報告書によると、テレビ事業の純利益はなんと99.7も減少しており、不動産事業の収益によって何とか形を保っている状態です。
企業名 | 株式会社フジ・メディア・ホールディングス |
本社 | 東京都港区 |
設立 | 1957年11月18日 |
従業員数 | 単体:13人 連結:7,518人 |
平均年収 | 775万円 |
平均年齢 | 46.5歳 |
新卒採用数(2019年度) | 24人 |
公式サイト | アクセスはこちら |
2.一般的なテレビ局職員の年収は?NHKを例に解説!
民放キー局の平均年収については前述のとおりですが、同じく全国放送であるNHKは平均年収を公開していません。
NHKは総務省が所管する特殊企業であり、有価証券報告書を作成していないからですね。
しかし、大まかな平均年収は決算書から推測することができます。
NHKが2019年に作成した『2019年度(令和元年度)決算概要』によると、社員に支払った給与は1,114億円、社員数は1万165人でした。
この給与を社員数で割ることにより、NHKの大まかな平均年収が明らかになります。
111,400,000,000÷10,165=10,959,173
上記の計算によると、NHKの平均年収は約1,095万円でした。
また、これとは別にNHKは『職員の給与などの支給の基準』という資料を公開しています。
今回はこの資料をもとに、テレビ局社員の年収例を見ていきましょう。
(1)大卒初任給は16〜22万円
リクナビが公開しているデータによると、NHKの初任給は以下のようになっています。
全国職員 短大・専門・高専 18万7,410円 大卒 21万3,360円 院卒(修士) 22万6,360円 地方職員 短大・専門・高専 16万1,930円 大卒 18万2,690円 院卒(修士) 19万3,090円 引用:リクナビ『日本放送協会』
上記のとおり、基本給は低くて16万円、高くても22万円という結果になりました。
労務行政研究所の『2019年度 新入社員の初任給調査』によると、大卒の平均初任給は21万2,304円ですから、そこまで大きな差は見られません。
ちなみに、各テレビ局の公式サイトによると、民放キー局の初任給は以下のとおりでした。
日本テレビ:25万7000円
テレビ朝日:24万3,030円
TBS:26万5,929円
テレビ東京:24万3,100円
フジテレビ:24万5,500円
こうしてみると、テレビ局の年収水準がどれほど高いかがよく分かりますよね。
(2)30歳で年収531万円に到達
先ほどの『2019年度 新入社員の初任給調査』によると、NHKの大卒モデル年収(全国職員)は30歳で531万円に到達します
大手転職サイトdodaが作成したデータでは30歳の平均年収は414万円とのことですから、その額を大きく上回る結果になりました。
なお、このNHKの大卒モデル年収によると、35歳で年収665万円となります。
一般的に、会社員の年収は500万円を境に頭打ちし始めるため、やはりかなりの伸び率を誇るといえるでしょう。
(3)課長クラスになれば年収1000万超えも
NHKの場合、管理職に就くと給料が月給制から年俸制へと変わります。
簡単にいってしまえば、それだけ給与が膨大になるということですね。
実際に、NHKが公開している『職員の年収はどれくらいか』によると、各役職の基本年俸は以下のとおりです。
課長クラス:913.6万円
部長クラス:1,173万円
局長クラス:1,428万円
ここに各種残業代や手当がつくのですから、課長クラスになれば年収1,000万円も容易に達成可能です。
3.テレビ局は規模によっても年収が異なる
上記のNHKやキー局以外にも、テレビ局には準キー局やローカル局といったグループが存在します。
有価証券報告書や、大手会社口コミサイトen Lighthouseの集計によると、それぞれの局の平均年収は以下のとおりです。
読売テレビ:1,028万円
朝日放送テレビ:1,229万円
毎日放送:1,080万円
テレビ大阪:1,141万円
関西テレビ:1,102万円
新潟放送:817万円
中京テレビ放送:1,000万円
テレビ西日本:1,200万円
上記のとおりで、規模が小さい準キー局やローカル局は、民放キー局よりも年収が低いことが分かります。
とはいえ、依然として日本の平均年収を大きく上回っています。
そのため、給与面だけを見るなら、民放キー局を諦めて地元のテレビ局に就職するのも十分ありだといえるでしょう。
4.まとめ
この記事では以下の内容について解説しました。
- テレビ局の平均年収ランキング
- 一般的なテレビ局職員の年収
- テレビ局は規模によっても年収が大きく異なる
かつてのテレビ局は、就活生から絶大な人気が寄せられていました。
その理由の1つに高年収であることが挙げられますが、最近ではインターネット普及に伴う業績悪化から、人気に陰りが見えています。
とはいえ、人気が下がっているということは、それだけ競争相手が少なくなっていることを意味します。
そのため、「テレビ局で働きたい!」と考えている方にとって、今の時代は大きなチャンスだといえるでしょう。
以下の記事では、テレビ局が求めている人材や内定を貰いやすくする方法を解説しているので、これを読んで自分の夢を叶えてくださいね。